日本の4大ビール会社②
◆キリンホールディングス
まず初めに紹介するのが最も老舗のビール会社の「キリンホールディングス」です。
キリンビールのブランドが誕生したのはなんと今から約140年近く前の1888年(明治21年)です。当時西洋から輸入されていたビールのラベルに描かれている動物から「聖獣 麒麟」をモチーフにしたキリンビールが誕生しました。
発売当時はまだ麒麟のロゴは小さく描かれていたそうですが、よく1889年に当時のジャパン・ブルワリー・カンパニーの重役であったトーマス・ブレーク・グラバーの提案によって「麒麟」が大きく描かれるようになったそうで、それが現在まで継承されています。
1907年(明治40年)に「キリンビール」の商標は「ジャパン・ブルワリー・カンパニー」から「麒麟麦酒株式会社」に引き継がれました。以後麒麟のモチーフは他のビール商品にも使用されるようになり、社名「キリン」ブランドについてはのちに登場する清涼飲料水「キリンレモン」にも使用される事になりました。
その後世界大戦をはさみながらもキリンホールディングスは大きく成長していき、1954年には「キリンビールが」が年間倉出量でトップシェアを獲得し、1972年にはシェア60%を達成するという圧倒的なシェアを誇るようになりました。
キリンビールはその後も次々とヒット商品を世に登場させていきます。1990年には「キリン一番搾り<生>ビール」が登場し、2015年には「スプリングバレー・ブルワリー」が、2020年には「キリン一番搾り 糖質ゼロ」が発売されました。
2020年には11年ぶりにビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)のシェアでアサヒビールを抜きトップシェアに返り咲きました。