下面発酵ビール
低温(5度)で発酵させたビールで、発酵の終わり頃に酵母が下に沈む製造方法で醸造する。冷やして飲むと美味しい。 ピルスナー、黒ビールなどがこのタイプです。
下面発酵のビールといえば、チェコのビルゼン地方に生まれたピルスナーが最も有名です。
下面発酵ビールが世界のビール市場の主流となっています。下面発酵方式で醸造後、低温貯蔵期間を経て出荷されるビールを一般にラガー・ビールと呼んでいます。
日本のビールの大多数は下面発酵、淡色のピルスナータイプですが、その名はチェコスロバキアのピルゼン地方に由来するものです。弊社の地ビール「独歩」のピルスナータイプもこれに相当します。
他のデュンケルタイプ、シュバルツタイプはミュンヘンビール、ボックタイプはボックビールに相当します。
下面発酵ビールの種類
ボヘミアンピルスナー
チェコのピルゼンが発祥の濃い黄金色のピルスナーで、ホップの苦みと香りが効いており、麦芽の甘さと香ばしさがあるのが特徴です。
当時はやっていた黒褐色のミュンヘナーを、19世紀半ばにピルゼンでも醸造しようとしたところ、ピルゼンが軟水であったために淡色に仕上がったことに由来しています。
当時ガラス製のグラスが安価で入手できるようになったこともあり、黄金色を楽しむべく瞬く間に世界に広まりました。「ピルスナーウルケル」が有名です。
ジャーマンピルスナー
ドイツスタイルのピルスナーで、ホップの苦みが効いているがややスッキリした味わいで、アルコール度数がやや低め。ボヘミアンピルスナーに比べて淡い色の黄金色をしています。
ドルトムンダー
ドイツのピルスナータイプのビールで、発酵度を高めて辛口に仕上げたビールえす。
通常のピルスナーに比べ、苦味は少し弱いが色は濃いです。ドイツの醸造都市ドルムンドが由来しています。アルコール度数4~7度。適温3~7度。
アメリカン
コーンや米などを副原料に使用したライトテイストなビールです。アルコール度数1~6度。アルコール度数5度以上のものはモルトリカーと呼ばれます。
ライトラガー
米国で、色が極端に薄く、ライトボディで炭酸ガスが強いラガーのことをいい、ホップのフレーバーは控え目で、苦味も非常に弱いです。