クラフトビール

近年日本のビール市場は低迷しているといわれています。
その理由として挙げられるのがまずは若者によるビール離れではないでしょうか。
以前は会社の上司や先輩、取引先とお酒を飲みに行っても最初ビール以外は頼めないというのが普通でしたが、今ではそのような事は全くなくなりました。

また缶チューハイやハイボールなどといったビール以外のお酒の人気が増えてきており、男性でもビール以外を飲む人が増えてきました。
。また法的な部分で言うとビールの安売り規制が施行されたのも原因の1つとして挙げられます。ただ最大の理由としてはいつの時代も同じブランド(スーパドライやキリン一番搾りなど)が常に上位にありマンネリ化をしてしまったという事ではないでしょうか。

そうしたビール業界で今注目を浴びているのが「クラフトビール」です。
クラフトビールとは今から20年近く前に流行した「地ビール」をイメージするとわかりやすいです。
大手メーカーのように大規模な工場で生産されるのではなく、小規模な醸造所で造られ、伝統的な製法が用いられています。クラフトビールはこの「小規模」というのがポイントで、全国各地にクラフトビールメーカーがありそれぞれ生産している味が異なっているんです。

これによりビール愛好家の中では自分の好みに合ったクラフトビールを探すという新しい目的が出来、ビール業界に新風を巻き起こしています。
また大手メーカーのキリンビールがこのクラフトビールに積極的に力をいれており、2015年に「スプリングバレーブルワリー」というクラフトビールの醸造や提供する施設を開設しました。
現在ではキリンビール以外にもアサヒやサントリー、サッポロビールなどもクラフトビールに積極的に力を入れ始めており日本のビール市場も大きな変化が生まれ始めてきました。