上面発酵ビール

比較的高温(20度前後)で発酵させたビールで、発酵中に酵母が浮き上がることからこう呼ばれる。発酵温度の20度程度で飲むのが最適だが、冷やしても美味しいです。
エール、スタウト、ポーター、ヴァイツェンなどがこのタイプです。
上面発酵ビールは上面発酵酵母(発酵が進むにつれて酵母が液面に浮かぶのでこの名前があります)を使い、常温で発酵が行われます。醸造期間は2週間程度と短めです。特徴は香りが高く豊かな風味を持ち個性を楽しめます。
発酵と熟成が早く進むため、長期貯蔵にはあまり適していません。
上面発酵の場合でもバイツェン、アルトのように低温で長期熟成する方法もあり複合タイプと呼ばれています。

上面発酵ビールの種類

ベルジャンエール

主にベルギーで作られているエールで、様々なタイプのものがあります。
代表的なものとしてはトラピストビールが挙げられますが、概してアルコール度数の高いものが多いです。

トラピスト

ベルギーとオランダの修道院で醸造されている濃色な上面発酵ビールで、ベルギーでは1962年2月28日より法律で特に定められました。現在ベルギーに6箇所、オランダに1箇所だけあります。
ビン内熟成され、ダークな色合いで、アルコ-ル度数は強めです。フルーティーで甘味があるものが多いです。

アベイ

ベルギーとオランダの修道院で醸造されているビールの呼称です。
現在休醸している修道院ビールのブランドを借りるなどしてトラピスト風のビールとして醸造しているものは、トラピストと区別するため特に「アベイ(アビイとも)」と呼ばれます。
トラピスト同様にダークな色合い、ずっしりとした濃い味わいが特徴的です。